自分にあったタスク管理法を探しているけれど、中々見つけられないという方は多いと思います。
特にタスクシュートはとてもユニークなメソッドなので、「タスクシュートが自分に合っているか」という問いの答えは、情報を調べても中々わかりにくいでしょう。
本記事では、私が考える"タスクシュートが合っている人"について解説します。
タスクシュートの使用を検討している方や、タスクシュートを使い始めたけれど、このまま使い続けて良いのか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
"タスクシュートが合っている人"とは
私は"タスクシュートが合っている人"には2種類いらっしゃると思います。
一つは、タスクシュートを苦労なく使い続けられる、タスクシュートに"向いている人"
そしてもう一つが、タスクシュートを本当に必要としている、タスクシュートを"使うべき人"
それぞれ解説していきます。
タスクシュートに向いている人
タスクシュートに"向いている人"とは、例えば以下の傾向があり、タスクシュートを苦労なく使い続けられる人です。
・完璧主義ではない(≒楽観的である)
・習慣を続けるのが得意
タスクシュートは行動ログを長期間取り続けることを前提としたメソッドです。数日使うだけでは十分な効果が得られません。
一方で、タスクシュートでは最大24時間の行動ログを毎日取り続けるわけです。そしてタスクシュートにはたくさんの機能があります。
たくさんの機能を完璧に使いこなしながら、タスクシュートのログも24時間完璧に取り続けるなんてことを最初からしようとすると、タスクシュートを継続する難易度は跳ね上がります。完璧主義ではタスクシュートなんて続けられず、すぐに挫折してしまうでしょう。
また、行動ログを毎日取り続けるという行為は、慣れてきて習慣化するまでは意外と続きません。ですがこれは言い換えれば、習慣を続けることが得意な方は、それほど苦労無くタスクシュートを使い続けられるとも言えるでしょう。
タスクシュートはとにかく続けることが重要です。続けていれば効果は出ます。
完璧に使う必要はありません。適当でも良いんだとどこか楽観的に、とにかく楽に使い続ける。そうしているだけでも、タスクシュートの生活を変えるほどの強力な効果を享受することができるでしょう。
タスクシュートを使うべき人
前項では、"タスクシュートに向いている人"とは、タスクシュートを使い続けられる人である、という旨の解説をしました。続けられさえすれば、タスクシュートは効果を発揮してくれるからです。
しかし、この様にタスク管理を続けられる方は、恐らく別のメソッドでもある程度の効果は得られます。これは言ってしまえば、その人が使うタスク管理メソッドは、必ずしもタスクシュートである必要はないということです。
では、"タスクシュートを使うべき人"とは、どの様な人でしょうか。
私が考えるタスクシュートを使うべき人とは、下記のような人です。
・タスク管理が続かない人
・タスク管理に何度も挫折した経験のある人
・自分に合ったタスク管理法がいつまでたっても見つけられない人
この様な人こそ、この様な人だからこそ、タスクシュートを使うべきなのです。
タスクシュートでなければ悩みは解決しない
恐らくほぼ全てのタスク管理メソッドは、そのメソッドを長期間使い続けることが効果を発揮するための前提となっています。
もちろん、例えばタスクリストを作るなどして、タスクを一回整理するだけでも良い効果を感じる事はあるでしょう。しかし、その後もタスク管理の効果を享受し続けたいなら、タスク管理を継続する必要があります。継続するからこそ、仕事や生活の状況がどんどん良くなっていくのです。
言い換えれば、タスク管理が続かない人や、タスク管理に挫折しやすい人は、タスク管理の効果が十分に得られません。そしてこの様な人が自分に合ったタスク管理メソッドを探してもなかなか見つけられません。多くのメソッドは継続を前提としているからです。
闇雲に自分に合ったメソッドを探し続けても、新しいメソッドを試しては挫折するというループを繰り返すだけです。
では、そんな"続かない人"がタスク管理を続けるためにはどうすれば良いのでしょうか。
問題点は、当然ですがタスク管理が続かないことです。しかし、現時点でタスク管理が続かない人と悩み続けている方が、急にタスク管理を続けられるようになるのはまず無理です。
それでは、タスクシュートが続けやすい人の様に、完璧主義を捨てて、楽観的になればいいのでしょうか。これも不可能でしょう。急に、しかも能動的に精神面に大きな変化を起こせるような方なら、そもそもこんな悩みは持ちません。
結局の所、現時点でタスク管理を続けられない方が、一切挫折せずにタスク管理を続けるなんてことはほぼ不可能なのです。
でも諦める必要はありません。"続けられない人"に必要なのは、挫折せずに継続することではないからです。
"続けられない人"に必要なのは、何度挫折しても良いから再開することです。
そしてこれを叶えてくれるタスク管理メソッドこそ、タスクシュートなのです。
タスクシュートは、挫折しにくいメソッドではありません。しかし、挫折しても非常に再開しやすいメソッドです。
多くのタスク管理メソッドは、長く継続することが前提となっているにも関わらず、一度挫折してしまうと再開しにくい作りになっています。
例えばGTDというメソッドは、自身が持つタスクを何種類ものタスクリストに書き出し、そのたくさんのリストを常に更新し続けることで、タスクの漏れの防止や、適切な優先順位付けを実現します。このタスクリストの作成にはかなりの労力を要します。
しかし、GTDは一度継続できなくなってしまうと、タスクリストの中身が古くなってしまい、タスク管理が不可能になります。そしてGTDによるタスク管理を再開するためには、大変な思いをして作成した大量のタスクリストをまた更新しないと、タスク管理プロセスを再開できないのです。
しかもそんな大変な行為を、挫折する度に繰り返さなければいけません。だから再開できなくなり、完全に挫折してしまうのです。
一方で、タスクシュートは再開するために何の準備も必要としません。いつでも再開できます。しかも、放置していても自動で実践可能なタスクリストを作ってくれるので、そのタスクリストを使うだけで再開できます。
再開するための準備すらしてくれるので、タスクシュートはとても再開しやすいメソッドとなっています。
この"再開しやすい"という特徴を持つタスク管理メソッドを、私はタスクシュート以外に見たことがありません。
だからこそ、タスク管理が続かないという悩みを持つ方は、タスクシュートでなければ悩みが解決しないのです。他のメソッドでは駄目なのです。
これが、私がタスクシュートを”続かない人のためのタスク管理術(時間術)”と称する理由です。
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【タスクシュート】続かない人のための時間術
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タスク管理が続けられない人がタスクシュートを実践しても、きっと挫折を繰り返すでしょう。それは仕方がありません。
大切なのは、何度挫折してもいいので再開し続けることです。
タスクシュートはキーストーンハビットと呼ばれるくらいに、習慣を続けやすくしてくれる効果があります。そのため、何度も挫折と再開を繰り返しながら少しずつでもタスクシュートを使い続けていると、段々とタスクシュートに向いている方の特徴である「習慣を続けるのが得意」という状態に近づいていきます。
習慣を続けるのが得意になれば、タスクシュート自体を続けられるようになるだけではなく、他のタスク管理メソッドも続けられるようになります。この時点でタスク管理が続かないという悩みは解決します。
そして最終的には、タスクシュートをきっかけに複数の習慣やメソッドが連鎖して、人生を大きく変える程の効果を与えてくれるようになります。
苦労してでもタスクシュートを使い続けるメリットはあると思います。タスク管理が続かないと悩む人こそタスクシュートを使うべきと考えます。
続かない人こそタスクシュート
本記事では、"タスクシュートが合っている人"について解説しました。
タスク管理が続かないと悩む方は、タスクシュート以外のタスク管理メソッドに手を出してもなかなか悩みは解決しません。
その悩みを解決する方法の一つは、何度挫折しても良いので、とにかくタスクシュートに挑戦し続けることだと思います。
何度も挫折して、「タスクシュートは自分に合っていない」と感じることもあるでしょう。しかし「合っていない」と感じるからといって、それが必要が無いとは限りません。
我慢してでも使い続けるだけの価値が、タスクシュートにはあると私は信じています。
なお、本ブログでは、「楽に使い続ける」をテーマとしたタスクシュートの使い方を公開しています。少しでもタスクシュートを楽に続けたいと思う方は、是非お試しください。
本記事は以上です。ありがとうございました。