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仕事術・タスク管理

【書評】先送り0(ゼロ)| 最先端の最強時間術

2024年3月2日

私の愛しいアップルパイへ

Woooooo!素晴らしいことが起こりました!

ついに!ついに先送り0(ゼロ)が発売されたのです!先送り0(ゼロ)!なんて甘美な響き!

著:jMatsuzaki, 著:佐々木 正悟
¥1,760 (2024/03/02 02:36時点 | Amazon調べ)

私はこの本を夢中になって読みました。日本発のメソッドであり、最強の時間術であると私が信じて疑わないタスクシュートに関する最先端のメソッド、ナレッジ、マインドが詰まっている素晴らしい一冊でございました。

これはすぐにでも皆様にご紹介しなければと思い、馬を走らせてきた次第でございます。

感銘のあまり口調すら影響を受けております。

さて、本書は実践的で実用的な本です。タスクシュートをベースにした先送りを無くすための手法から具体的なスタートの仕方、マインドまで明快に綴られています。

具体的な手法の紹介については、私が話すよりも本書に任せた方が良いでしょう。

そこで今日は、私が「先送り0(ゼロ)」を読み、特に感銘を受けたポイントについてお話します。

時間は「ある」

(ここから口調を戻します)

本書を開くと一番に目に飛び込んでくる言葉が「時間はある」です。

そしてこの「時間はある」こそが、本書が伝えたがっている一番のキーポイントでしょう。

時間はあるのです。未だかつて、時間が世界から無くなったことなどありません。

それでも私達は、情報社会の発展とともに生まれた膨大な情報やコンテンツ、人とのつながりに忙殺されるあまり、「時間がない」と思ってしまいます。

そう、私達は時間がないと「思っている」のです。

これを本書は”「時間がある」か「時間がない」かを決めるのは、どちらを信じているか、つまり信念の問題なのです”と断じています。

そして同時に、”「時間がない」と信じれば、時間のない現実がやってきます。「時間がある」と信じれば、時間の豊かな現実がやってきます”とも論じています。

これは全くその通りです。これは慰めのために時間の有無は気の持ちようだと言っているわけではありません。

「時間がない」と思っていると、先送りが頻発するのです。そして本当に「使える時間」がなくなります。

先送りしている状況とは、行動できていない状況のことです。そして行動できていないとき、私たちは「時間がない」と感じます。

これは言い換えれば、先送りがなくなれば、それだけ行動できるようになり、そして「時間がない」とは思わなくなる、ということです。

「時間がない」という思いは、私達を強く苦しめます。人生から豊かさを奪います。

先送りをゼロにするメソッドを身につけ、「時間がある」と思えるようになり、時間の豊かな現実を生きる。

本書の最終目的は、そんな「時間の豊かな現実」を実現することなのでしょう。

「先送り」とは

これまでも、「先送り」「先延ばし」について論じた本は多くありました。

しかし「先送り」の定義について、ここまで明確に回答していた本は記憶にありません。

「先送り」「先延ばし」など自明だとして、当たり前の言葉として扱っていました。

しかし「先送り」「先延ばし」というのは様々な概念を内包しています。「いつまでもやらないこと」だけでは説明できません。

そこを本書は、先送りの定義の一つとして、”先送りとは、仕事やトレーニングを「やめる」ことです。少なくともその「やめている間」は結果が出なくなります”と説明しています。

「先送り」とは、「いつまでもやらないこと」だけではないのです。やめてしまうこと、習慣が続かないことも先送りなのです。

これは、習慣を続けることは、先送りを回避し続けることでもある、ということです。

タスクシュートが習慣化や習慣の継続に大変有効なメソッドであるのは以前記事にしたとおりです。

タスクシュートによって習慣を続けることで、先送りを回避し続けられるというわけです。

さらに、タスクシュートは「かならずやる」を習慣にすることすら可能にします。

本書で紹介する「タスクシュートをベースとした先送りを無くす方法」と「タスクシュートによって習慣を続けることによる先送りの回避」が組み合わさることで、「先送りゼロ」を実現する強力なパワーが生まれているように思います。

「先送り」の構成要素

先ほど、「先送り」とは様々な概念を内包しているとお話しました。

本書では、その「先送り」の構成要素にすら斬り込んでいます。

本書によれば、先送りとは「やるべきことをぐずぐずやらずにいる」「あとでやればよいことをついつい先にやってしまう」という2つの要素を内包していると説明しています。

そしてこの「ぐずぐず」と「ついつい」を解消することが、先送りをなくす一つの方法だと説いています。

これはとても大切な考え方です。

多くの場合、先送りと聞くと前者の「ぐずぐずやらずにいる」を思い浮かべるでしょう。

しかし「先送り」は「ついついやってしまう」も内包します。

この「ついつい」の存在に気付かずに、「ぐずぐず」だけに対処し続けても、「時間がない」という状況は解消されません。

この内包する概念の複雑さが、世の中から先送りに悩む方がいなくならない理由の一つだと思っています。

本書はそこまで踏み込んで、先送りゼロを達成するための方法論を展開しています。

ぜひともここはご自身で読んでいただきたいです。曖昧だった先送りの定義が刷新されますよ。

先送りしてしまったらどうするか?

本日のTake Home Messageです。

先送りしてしまったらどうするか?

本書はこの問いにすら明快に答えています。

先送りしてしまったらどうするか?

「ネクストッ!」と叫んで明日へ進むだけです。

簡単、明快。でもこれこそ、先送りを無くすためにとても重要な戦略なのです。

これができないと気分が落ち込みます。反省したくなります。

「自分はなんてダメなやつなんだ」と自責の念にかられます。

この自責の念が最悪なのです。自責の念は強烈に先送りを誘発し、さらなる自責の念を招きます。

この負のスパイラルに陥らないようにするために、または断ち切るために、「ネクストッ!」と叫んで明日に進むのです。

先送りに対処するための最強時間術

本記事では、「先送り0(ゼロ)」を読んで、私がぜひとも伝えたいと思ったポイントについて紹介しました。

本書は先送りについて徹底的に向き合い、その対処法を明快な文章とともに雄弁に伝えています。

先送り癖に悩む方は、ぜひとも本書を手にとっていただきたいと思います。

また、タスクシュートの使い方についても、間違いなく世界最先端の情報が詰まっています。

本書の発売後にタスクシュートを始められる方は幸せです。

これまでタスクシュートはやや使い方に迷いやすいメソッドと言われることもありましたが、本書があれば迷うことなく、その絶大な効果を享受できるでしょう。

そしてタスクシュートの使い方に迷っている方にとっても、本書はタスクシュートの最新・最高の指南書となるでしょう。

本書によって、先送りに悩む方が一人でも減ってくれれば、タスクシュート認定トレーナーとして私もとても嬉しく思います。

本記事は以上です。ありがとうございました。

jMatsuzaki、 佐々木 正悟 著|技術評論社
¥1,760 (2024/11/20 15:02時点 | Amazon調べ)
  • この記事を書いた人

Kei

タスク管理やライフハックが好きな研究者|医学博士|株式会社CxO|タスクシュート認定トレーナー|主な発信内容はタスクシュートと研究です。

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