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仕事術・タスク管理

なぜタスクシュートでマインドフルネスを実現できるのか

2023年10月19日

こんにちは、Keiです。

マインドフルネスというという言葉をご存知でしょうか。

マインドフルネスは仏教の瞑想にルーツを持つ技法であり、マインドフルネス瞑想、マインドフルネス呼吸法などとも呼ばれます。

現在はかなり大衆化した概念ではありますが、元々は医療の分野で「マインドフルネス認知療法」や「マインドフルネス・ストレス低減法」といった形で発展してきた技法です。

そのため、決して怪しいメソッドではなく、ストレス性疾患や不眠症にも有効であることがすでに多数のエビデンスによって示されています。

そんなマインドフルネスには様々な実践方法があるのですが、実はタスクシュートを実践する中でも自然に行うことが可能です。

本記事では、タスクシュートによってマインドフルネスを実現できる理由について解説します。

「マインドフルな状態」とは

マインドフルネスでは、自らの状態や動作、感覚に意識を向けることで「今という瞬間に集中する」「現在の瞬間に、判断を行わずに注意を払う」といった状態を目指します。

そして、これらができている状態を「マインドフルな状態(またはマインドフルネスな状態)」と表現します。

マインドフルネスの手法には様々なものがあります。

呼吸による肺の動きや空気の流れ、呼吸という行為そのものに意識を向ける「呼吸法」や、体の感覚を足の先から頭の先までスキャンするように追っていく「ボディースキャン」、歩行時の意識的な足の動作や足の裏の感覚、歩数などを意識する「歩行瞑想」などがあります。

しかしいずれの手法でも、自らの体の感覚に意識を向け「今という瞬間に集中する」「現在の瞬間に、判断を行わずに注意を払う」こと、つまり「マインドフルな状態」を目指すのは変わりません。

「マインドフルな状態」でいられるようになると「今」に意識を向けられるようになります。

そのため、未来への不安や、過去にあったネガティブな記憶の影響が和らぎ、穏やかな精神状態を保てます。

また、自分の感覚や感情を客観的に見られるようになり、不意に不安や怒りといった感情が発生しそうになっても、それらの感情の発生に気付き、飲み込まれないようにできます。

他にも、肉体的・精神的な緊張がほぐれ、疲労を軽減するといった効果もあります。

また、このマインドフルネスによる不安の解消効果は、先送りの防止にも効果を発揮します。

先送りの原因には不安が隠れていることが多いです。たとえ不安を自覚していなくても、未来への不安や恐れ、自信の欠如によって、先送りを選択してしまうのです。

この先送りの原因となる不安を、マインドフルネスは解消します。

だからこそ、マインドフルネスによってプロジェクトの進行やタスク管理がスムーズに進むという現象が発生します。

仏教にルーツを持ち、医療の分野で発展してきたようなメソッドがビジネスの世界で愛用されるようになったのはこの効果によります。

著:チャディー・メン・タン, 著:ダニエル・ゴールマン(序文), 監修:一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート, 翻訳:柴田裕之
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タスクシュートでマインドフルな状態になれる理由

タスクシュートとマインドフルネスには類似点があります。

タスクシュートでは、現在の行動や、これから行う行為をタスクとして登録し、実行するという操作を繰り返します。

もしくは、新たなタスクを登録しなくても、既に登録済みのタスクの中から、これから行うタスクを選択し、実行すると思います。

このタスクシュートを使用する上での基本動作が「マインドフルな状態」になるための行動そのものなのです。

マインドフルネスの手法のうち、例えば歩行瞑想では、右足を出す、左足を出す、腕を振る、かかとから指先に重心を移動する、といった動作を意識的に行います。

また、食事瞑想という手法では、食べ物の味や食感、温度などに意識を払いつつ、食べ物をつかむ、口に入れる、噛む、飲み込むといった動作を意識的に行います。

この「動作を意識的に行う」というマインドフルネスにおける行為が、タスクシュートを使うことで自然に実践されるのです。

タスクシュートにおける「これから行う動作をタスクとして登録し、実行する」という行為は、「動作を意識的に行う」ことに他なりません。

タスク名の入力やタスクの選択といったタスクシュートの操作を行うと、自らの動作に自然に意識が向きます。

つまり、タスクシュートを操作するたびに、「マインドフルな状態」に近づくことができるのです。

この類似点こそが、タスクシュートを実践するだけでマインドフルネスを実現することができる理由です。

「今ココ」も「順算思考」もマインドフルネスなのかもしれない

タスクシュート的なタスク管理を実践するうえで大切になるのが「今ココ」順算思考という考え方です。

「今ココ」も「順算思考」もまだ見ぬ未来や目標から逆算して決めたタスクではなく、現時点で目の前にあるタスクにフォーカスすることを重視します。

この「現時点で目の前にあるタスクにフォーカスすること」、つまり今実行しているタスク、または今から実行するタスクにフォーカスすることが、「今という瞬間に集中する」というマインドフルネスの実践方法と一致しているのです。

タスクシュートを実践していると、段々と「今ココ」や「順算思考」という考え方が身につき、「今」に集中できるようになります。

そのため、未来への不安が解消されることで、タスクを先送りせずに実行できるようになるのです。

このタスクシュートや「今ココ」「順算思考」という考え方による不安解消効果は、マインドフルネスの原理によってもたらされているのかもしれません。

タスクシュートはマインドフルネスの原理で不安を解消する

本記事では、タスクシュートによってマインドフルネスを実践できる理由について解説しました。

マインドフルネスでは、今という瞬間に集中することを通じて、様々な不安を解消することができます。

また、タスクシュートは今実行しているタスクを強く意識させることで、マインドフルネスと同じく今という瞬間に集中することを可能にします。

この「今という瞬間に集中する」という共通点により、タスクシュートを実践することで自然にマインドフルネスも実践され、不安が解消されていきます。

あまりにも自然に実践できるので、マインドフルネスの手法である「呼吸法」や「食事法」に並んで「タスクシュート法」と呼んでみたくなるほどです。

マインドフルネスによる不安の解消はタスク管理において非常に重要です。特に無用な先送りの防止を目的としたタスク管理であれば、それは不安のマネジメントとほぼ同義と言ってもいいでしょう。

タスクシュートはマインドフルネスの原理で不安を解消します。だからこそ、特に先送りの防止を目的にタスク管理を行う方には、他のどのメソッドよりもタスクシュートが有効に作用するのではないかと思います。

本記事は以上です。ありがとうございました。

【あとがき】

本記事と近い内容として、マインドフルネスとタスクシュートというテーマについて、jMatsuzakiさんがVoicyで解説しています。興味のある方は是非聴いてみてください。

また、本記事の内容は私がjMatsuzakiさんのVoicyにゲスト出演させて頂いた際に少しだけお話したものでもあります。

こちらも聴いていただけたらとても嬉しいです!

  • この記事を書いた人

Kei

タスク管理やライフハックが好きな研究者|医学博士|タスクシュート時間術やタスク管理術について発信していきます|一般社団法人タスクシュート協会 タスクシュート認定トレーナー

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