こんにちは、Keiです。
タスクシュートはタスク管理だけでなく、時間管理からストレスマネジメントまで強力にサポートしてくれる大変パワフルなツールです。
しかし残念ながら、しばしば「続かない」「合わない」という声を聞くことがあります。
タスクシュートは大変ユニークなツール故に、想定していなかった落とし穴にはまってしまい、継続できなくなってしまうことがあるのです。
ですが、挫折の原因となる失敗事例を事前に知っていれば、挫折を回避できるようになります。
そこで本記事では、これまでの私の経験をもとに「タスクシュート失敗事例集」とその対策についてまとめてみようと思います。
今回はタスクシュートを使い始めた直後の方向け「初心者編」です。
タスクシュートの使い始めに多い失敗
タスクシュートは使い始めの初心者の頃に最も挫折しやすいです。
初心者の頃に犯す失敗の多くは、最初から頑張りすぎたり、完璧を目指してしまうために発生します。
失敗事例1: いきなり大量のタスクを登録する
最初の失敗事例は「いきなり大量のタスクを登録する」です。
タスクシュートを始める方の多くは、現状を改善したいとやる気に満ちています。
それは良いのですが、まだタスクシュートの使い方も把握していない状態にもかかわらず、そのやる気に従っていきなり大量のタスクを登録してしまうと、挫折一直線となります。
タスクシュートは使い続けるほどにログやルーチンタスクが溜まって継続が楽になっていくという特徴があります。言い換えれば、最初が一番大変なのです。
最初から大量のタスクを登録しても、高確率で処理しきれなくなります。
また、この大量のタスク登録は一度行えば終了ではなく、ルーチンタスクが溜まってくるまでは翌日以降も繰り返す必要があり、大きな負担になります。
タスク管理や時間管理を改善したくてタスクシュートを始めたのに、タスクシュート自体の負担が大きくなってしまうのですから、続けられなくて当然です。
対策: 最初は1日数個のタスクだけ登録し、未着手ゼロを目指す
いきなり大量のタスクを登録すると挫折の原因となるので、最初の頃は1日数個、2〜3個のタスクだけを登録し、未着手タスクゼロを目指すことをオススメします。
たった数個と思うかもしれませんが、タスクをタスクシュートに登録し、実行ボタンを押してタスクに着手し、タスク終了時に記録を停止する、この流れを忘れることなく行うのは意外とできないものです。
まずは未着手タスクをゼロにすることを目標に、1日数個のタスクをこなしながら、タスクシュートを使うことに慣れていきましょう。
そして慣れてきたら、繰り返し行っているタスクをルーチン化します。すると、翌日以降は新たに登録する数個のタスクにルーチン化したタスクが追加されます。
このようにして、いきなり大量のタスクを登録するのではなく、少しずつ実行タスク数を増やしていくのが、挫折を回避するコツです。
失敗事例2: 大量のルーチンタスクをまとめて登録する
2つ目の失敗事例は「大量のルーチンタスクをまとめて登録する」です。
失敗事例1と似ていますが、先程はプランとしてのタスク登録、今回はルーチンタスクの登録です。
毎日行っているタスクだからといって、大量のタスクを一気にルーチン化してはいけません。
大量のタスクをルーチン化すると、その大量のタスクが翌日以降のタスクリストにすべて追加されることになります。
こうなると、すべてのタスクを実行し、未着手タスクゼロを達成することが急激に難しくなります。
タスクシュートに慣れていない頃に難易度を急上昇させてしまうと挫折の原因となってしまいます。
対策: タスクのルーチン化は少しずつ行う
プランとしてのタスク登録だけではなく、タスクのルーチン化も少しずつ行っていきましょう。
特にルーチンタスクは一度登録すれば終わりではなく、毎日ルーチン化したタスクを繰り返しながら、タスクの順番や見積もり時間を調整し、自分に合ったルーチンタスクを構築していくことが大切です。
そのため、慌てて大量のタスクをルーチン化しても未着手ゼロを達成できないばかりか、ルーチンタスクの調整もできないなど、あまりメリットが無いのです。
急がずに少しずつルーチンタスクを増やしていき、毎日タスクを実行しながら調整を続けていく方が、挫折しにくいだけでなく、ルーチンタスクの最適化としても近道です。
失敗事例3: 24時間の記録を取ろうとする
3つ目の失敗事例は、「24時間の記録を取ろうとする」です。
タスクシュートについてネットで調べていると、24時間の記録を取っている狂気的なすごいタスクシュートユーザーが多数見つかります。
24時間の行動記録を毎日取るなんてことをすれば、さぞかし時間を有効に使えるようになりそうな気がします。
そのため、最初から24時間の記録を残そうと頑張る方は多いのですが、ほとんどの方が挫折します。
また、記録するとわかるのですが、24時間のうちの大半は一見すると重要ではないタスクや行動の時間で占められています。
そのため、タスクシュートの効果を体感する前から24時間の記録を頑張って取っても「こんなに大変な思いをしながらどうでもいいタスクの時間を記録して一体なんの意味があるのだろう」と、記録の意義を掴めずに挫折してしまいます。
対策: 24時間の記録を取ることを目標にしない
対策としては、最初から24時間の記録を取ることは目標にしないことをオススメします。
24時間の記録というのは、目指すものではなく結果です。
毎日タスクシュートを使っていくと、段々とルーチンタスクや実行タスク数が増えていきます。
すると、やがてタスクによって1日の流れが描き出されていくように、記録される時間も増えていき、そしていつの間にか、努力せずとも24時間の記録が残るようになっていくのです。
なお、24時間の記録自体にはそれほど大きな意義はありません。
日中の主に行動している時間帯の記録が残っていれば、ほとんど24時間記録している場合と同じ効果は得られるでしょう。
また、人によっては仕事をしている時間だけ記録する方や、生活タスクだけ記録する方がいらっしゃいます。
そういう方にとっては、必要な時間帯の記録をすべて取ることによって得られる効果は、24時間の記録を取って得られる効果と大きな差はありません。
他のタスクシュートユーザーの実行タスク数や記録時間と自分の記録を比べてしまうこともあるかもしれませんが、焦って記録だけ増やしても意味はありません。
最初から完璧に24時間の記録を取ろうとするのではなく、焦らず少しずつ、記録を積み上げていきましょう。その方が絶対に良い効果が得られますし、24時間の記録もいつの間にか取れるようになります。
最初はとにかく焦らない、頑張りすぎない
本記事では、タスクシュートを使い始めた直後の方向けに「初心者編」として、使い始めに多い失敗事例とその対策を紹介しました。
タスクシュートを使い始めてすぐに挫折してしまう方の多くは、最初から完璧を目指してしまう、頑張りすぎてしまうために挫折します。
タスクシュートは鏡のような性質を持ちます。焦って大量のタスクを投入すると、翌日以降の自分に大量のタスクがそのまま跳ね返ってきます。
しかし、毎日タスクシュートを使い込んで自分に合ったタスクリストや設定を構築できれば、大量のタスクでも楽に実行できるようサポートしてくれるようになります。
まずは焦らずにスモールステップを心がけながら、タスクシュートを自分に合わせて育てていきましょう。
そうすれば挫折を回避できるだけでなく、やがてタスクシュートがタスク管理・時間管理における最高の相棒になってくれることでしょう。
本記事は以上です。ありがとうございました。