こんにちは、Keiです。
仕事が忙しくなったり、イベントが重なったりすると、やること(タスク)が溜まってしまいがちです。
多少タスクが溜まるだけなら珍しいことではありませんが、それが限界を超えて溜まってしまうと、何から手を付ければ良いのかわからなくなったり、無気力になって何もやる気がしなくなったりすることがあります。
私も最近、体調を崩したことがきっかけで膨大なタスクを溜め込んでしまったことがあり、その時は焦りや不安から全くタスクに手を付けることができなくなりました。
この様な状態に陥った時は、そのまま何もせずに身体と精神を休めるべきです。しっかりと休むことができれば、やがて元の調子に戻れます。
しかし、そうも言っていられない時もあるわけです。
本記事では、やることが多すぎて動けない、でも動けないなりに何とかしよう、そんな時に取るべき戦略について解説します。
結論: ヒットアンドアウェイで複数タスクを処理する
やることが多すぎて辛いと感じる時に取るべき戦略は、一つのタスクに集中して一気に終わらせようとするのではなく、複数のタスクを少しずつ処理していくことです。
ゲームなどでは、攻撃を分散するよりも集中攻撃して敵の数を減らす方が有利になることが多いです。
しかしタスク管理ではそうとは限りません。
むしろやることが多すぎると感じる時こそ、一点集中してタスクを減らそうとするのではなく、複数のタスクにちょっとずつ着手するようにした方が良いのです。
タスクAに少し着手したら、次はタスクBに少し着手し、次いでタスクCに着手する…。
このように、短時間だけ着手しては次のタスクに移るということを繰り返すようにします。まさにヒットアンドアウェイです。
なぜ”ヒットアンドアウェイ”で問題が解決するのか
なぜ、複数のタスクを少しずつ処理していく”ヒットアンドアウェイ”で問題が解決するのでしょうか。
やることが多すぎて動けない・無気力という状態は、「やっていないこと」が多すぎることがストレスになって発生します。
勘違いしやすいのですが、実は「やること」が多すぎることは問題ではありません。
「やっていないこと」が多すぎるから問題なのです。
"ヒットアンドアウェイ"は、複数のタスクに次々と着手していきます。つまり、「やっていないこと(=未着手タスク)」を次々に減らしてくれるのです。
「やっていないこと」があなたの行動力を奪う
先程も書いたように、「やること」が多いことは問題ではありません。
やることがたくさんあっても、それを調子良く処理できている時は、むしろいつもより調子が良かったりしませんか?
少しくらい忙しい方がイキイキと仕事ができるという方もいるでしょう。
「やることが多すぎて何もできない」と感じる時は、大抵「やっていないこと(=未着手タスク)」が溜まっている状態です。
「やっていないこと」というのは全貌が見えません。しかし全貌が見えていないのに、期限は刻々と迫ってくる…。
そんなものが溜まっている状態なんて先行きが不安で仕方がありません。
そして不安に押しつぶされてしまうから、行動できなくなるのです。
また、「やっていないこと」の多くは、「先送りしていること」でもあります。
この「先送りしていること」というのは、あなたに強い不安や罪悪感を抱かせます。
不安や罪悪感というのは、強烈に行動力を奪っていきます。
「やらなきゃ」「行動しなきゃ」「今日も何もできなかった」…そんなことを思えば思うほど、その不安や罪悪感はあなたから行動力を奪っていくのです。
一つのタスクに集中しても「やっていないこと」は減らない
「やることが多すぎて辛いなら、一点集中してやることを減らそう」
そのように考える方も多いと思います。
しかし一点集中では問題は解決しません。「やっていないこと」は一つしか減っていないからです。
むしろ無気力な状態で無理して一つのタスクを処理しても、そのまま燃え尽きるだけです。
これは私の実体験でもあるのですが、動けない状態から脱出しようと気合を入れて重いタスクを処理しても、次に続かないのです。
一つのタスクを気合で処理しただけでは全く気分は晴れません。
結局は動けない状態に逆戻りし、また数日間何もできずに過ごしてしまい、不安や罪悪感、焦燥感が募っていくだけでした。
「やっていないこと」に押しつぶされた状態から抜け出すには、「やっていないこと」を無くすことが重要です。
動けない時こそ「ちょっとだけやる」
一つのタスクを一気に終わらせるためには、大きなエネルギーが必要です。かなりの気合を入れないと、終わらせることを目的にタスクを実行することはできないでしょう。
調子が良い時は一点集中、一点突破でも良いのですが、行動できない時に無理をしてはいけません。余計に動けなくなります。
動けない時こそ、タスクを完全に終わらせようとせずに「ちょっとだけやる」ようにした方が、行動できる可能性はずっと高くなります。
ヒットアンドアウェイの一発目というのは、まさに「ちょっとだけやる」です。
この「ちょっとだけやる」ができたらしめたものです。
それまで全くやる気がしなかったのに、一度手を付けたらそのまま作業し続けられたという経験をした方も多いでしょう。
ちょっとだけやることは作業興奮という状態をもたらします。着手したことが引き金になり、パフォーマンスが大きく向上します。
そしてヒットアンドアウェイを続けていくと、「やっていないこと」が減っていきます。
つまり、霧が晴れたように作業の先行きが見えてきます。
複数のタスクにちょっとだけ着手してみることで、思ったよりも簡単に終わりそうなタスクであることがわかったり、逆に大変なタスクであることが発覚したりします。
大変なタスクであることが発覚するのは悪いことばかりではありません。期限が守れないかもしれないという事実によって強烈な締切効果がもたらされ、凄まじい行動力や集中力を発揮できることがあります。
よって、ヒットアンドアウェイによって行動のきっかけを掴める可能性が上がります。
そして「やっていないこと」が無くなり見通しが立てられることで、不安が解消され、行動できるようになります。
だから、ヒットアンドアウェイによって「やることが多すぎて辛い」という状態から抜け出せるのです。
なお、「ちょっとだけやることすらできない!」と悩んでいる方は、「やること」自体を習慣化することを検討しましょう。習慣の力を使うので一朝一夕では解決しないかもしれませんが、行動できないという悩みを解決する一つの手段だと思っています。
「何から手を付ければ良いのかわからない」ならまず手を付けよう
一つ失敗しやすい事例を紹介しておきます。
「やることが多すぎて何から手を付ければ良いのかわからない」という状態を解決しようと思ったら、何をすれば良いと思いますか?
タスクの優先順位をつけることから始めますか?
やることをすべて書き出して、タスクの洗い出しをしますか?
タスクの締切から逆算して今後の計画を立てますか?
どれも違います。まずはちょっとだけでも手を付けることから始めるべきです。
全く手を付けてもいない状態で優先順位を考えたり、タスクの洗い出しをしたり、計画を立てたりしても、それは空想に過ぎません。
そんな空想では「何から手を付ければ良いのかわからない」という問題は解決しません。
実際に作業を開始して初めて、追加で必要なタスクがあることや、計画の見直しの必要性がわかるのです。
まずは優先順位など気にせず、できることからやりましょう。
意外と優先順位を気にしないと思っても、無意識のうちに優先すべきタスクを実行しているものです。
「何から手を付ければ良いのかわからなくて動けない」からこそ、優先順位を考えたりタスクの洗い出しをしたり計画を立てたりしようとせず、まずはできそうなことから手を付けてしまいましょう。
ただでさえ「やること」が多くて動けないのに、優先順位付けだのタスクの洗い出しだの、タスクを実行する前段階の「やること」を増やしても、自分の首を締めるだけです。
優先順位や計画というのは、動ける状態の方が考えるから効率を高められるのです。余裕が無くて動けない時に手を出しても、タスク実行に辿り着く前に力尽きます。
余裕が無くて動けないからこそ、余計なことは考えずに最短距離でタスクに手を付けるべきです。
ヒットアンドアウェイで「やっていないこと」を無くそう
「やること」が多すぎて辛いと感じる時とは、「やっていないこと」が溜まっていることが原因であることが多いです。
こんな時は一つのタスクに一点集中するのではなく、たくさんのタスクにちょっとずつ手を付けていきましょう。
ヒットアンドアウェイ戦法で攻撃をバラけさせることで、未着手の「やっていないこと」を無くすのです。
頑張って一つのタスクを気合で処理しても、なかなか何もできないという状態は改善しません。
複数のタスクに少しずつ手を付ける方が、見通しも立てられますし、ずっと行動しやすくなります。
当たり前に行動できる、そんな理想の自分に少しでも近づくための戦略がヒットアンドアウェイなのです。
本記事は以上です。ありがとうございました。
【あとがき】
私がオススメするタスクシュートメソッドは、この"ヒットアンドアウェイ戦法"に基づくタスク処理法を強力にサポートしてくれる特性があります。気になる方はぜひ、本ブログのタスクシュートタグがついた記事をご覧いただき、そしてタスクシュートを試してみてください。先送りせずすぐに行動できる、そんな理想の自分をタスクシュートで実現しましょう!